ちょい尊敬の念を持たぬか

今日こそは宝当神社で御利益を得るべく、佐賀県へ行くべ!「佐賀県?ちょ…、ここはどこ、福島よ?辿り着くまで、どれだけ費用と時間が…」

理解済み、案ずるな!こんな事もあろーかと、今までコツコツ、専用の資金を幾分も貯蓄済み。「おぉ、幾ら位?3、40万程度」すげーじゃん。儂を誰だと思うておる…。

「そりゃ、学校の先生?よぼよぼの爺ちゃん」ラストは余計。ったく、もーちょい尊敬の念を持たぬか。傷つくぞ。

有名じゃろ、あそこは福の神以上にすげーパワー、開運が可能と聞き及ぶ。遊び人として、生涯一度は訪れたい場所!

「はぁ…爺ちゃん。そこまで面倒見ませんぜ、一人でどうぞ。ヘルパー仕事は自宅オンリー!」薄情な奴め!御利益は一生分けぬ。

「あるん?その…本当に開運パワー」勿論、めちゃくちゃ有名さ!「信頼出来ねー」くっ、信仰心もねーじゃ…哀れ。

いずれにせよ、最早貯蓄は終わり、旅立ちが近い。